コインパーキングの仕組みは4種類!経営メリットと合わせて解説

一言でコインパーキングと言っても、さまざまな種類がありそれぞれ仕組みが異なります。この記事では、コインパーキングの種類やメリットデメリットなどを解説します。また、コインパーキング利用時の注意点や、運営側になった場合の知っておきたい仕組みなども紹介します。

コインパーキングの仕組みは4種類!経営メリットと合わせて解説のイメージ

目次

  1. 1コインパーキングの種類と仕組み
  2. 2コインパーキングで利用可能なサービス
  3. 3コインパーキングを利用する際の注意点
  4. 4コインパーキング経営の仕組みと種類
  5. 5コインパーキング経営のメリット
  6. 6儲けるための注意ポイント一覧
  7. 7コインパーキングの仕組みを理解してから経営を始めよう!

コインパーキングの種類と仕組み

普段、街中でよく見かけるコインパーキングは、生活に身近な施設です。そんなコインパーキングは大きく分けて4種類があり、それぞれ仕組みが異なっています。では、コインパーキングにはどんな種類があり、各々の仕組みやメリットデメリット、利用する上での注意点とはなんでしょうか?

まずは、コインパーキングの種類と仕組みについて解説します。

ロック板方式コインパーキング

まずは、一番良く見かけるロック板式のコインパーキングについてです。ロック板式は、主に狭小地のコインパーキングに採用されており、10台前後の車室が設置してあるケースが多いようです。コインパーキングは、市街地や繁華街などの好立地で、狭小地や変形地などにも設置できることから、土地の有効活用にも適してします。

尚、一言でロック板式と言っても写真のような形態の他に、昇降式のロック板や前置き式のロック板もあります。昇降式は、車を検知するとロック板が地面から上昇して、車止めとなります。地面部分がフラットに近いので、駐車しやすいのが特徴です。

次に、前置き式は車室の先頭部分にロック板を設置し、車をセンサーが感知するとロック板がせり上がります。車室の先頭にロック板があるので、車室の長さを余計に取る必要があります。

ロック板方式の仕組み

ロック板方式は、各車室にロック板が設置されており、駐車時間に応じて料金が発生するコインパーキングです。ロック板には、センサーが設置されています。車の車輪がロック板を超えると、センサーが作動し駐車時間のカウントが始まります。入庫が完了し数分するとロック板が上昇し、車止めとなります。

出庫時は、駐車した車室の番号を確認し、精算機にて所定の料金を支払うとロック板が下がります。尚、車室番号を間違えて駐車料金を精算すると、当然にロック板が下がりません。精算時の車室番号間違いには注意します。

ロック板方式のメリット・デメリット

ロック板方式のメリットは、不正駐車を防止できることです。ロック板が車止めとなるので、料金を支払わずに出庫することはできません。また、コインパーキングと言えばロック板方式が一般的であるので、使用方法がポピュラーであることです。

デメリットは、ロック板があるので駐車がしずらく、車の運転が苦手な人には駐車が難しい、ことです。また、ロック板が足元にあることで車の乗降がしずらく、利用者がつまずいてケガする可能性や、ロック板があることで駐車場内の掃除がしずらい、ことです。

最後に、ロック板は車の荷重が常に掛かる所です。更に、駐車時に車輪の乗上げ等があると、故障や破損などが発生しやすいのです。故障すると修理や交換費用が掛かり、また修理している間は売上げが減ってしまう、デメリットがあります。

尚、一言でロック式と言っても写真のような形態の他に、昇降式のロック板や前置き式のロック板もあります。これらの特徴は、車両とロック板が接触する部分がほぼなく、故障の可能性が低くなるのと、ロック板自体が従来の物より簡素な作りになっているので、つまずきなどの心配もありません。

昇降式のロック板は、車を検知するとロック板が地面から上昇して、車止めとなります。地面部分がフラットに近いので、ロック板に乗りあげることがなく駐車しやすいのが特徴です。また、前置き式のロック板は、車室の先頭部分にロック板を設置し、車をセンサーが完了するとロック板がせり上がります。車室の先頭にロック板があるので、車室の長さを余計に取る必要があります。

ロック板が上昇するタイミングはいつ?

では、入庫時にロック板が上昇するタイミングはいつになるのでしょうか?コインパーキング会社によりばらつきはあるのですが、大手コインパーキング会社「タイムズ」では、入庫時にセンサーが車を検知してから、3分と決まっています

入庫から3分としている理由は、入庫時に何度か切り返しをしながら駐車することを想定しているからです。因みに、出庫時は精算機での料金精算から3分経過すると、ロック板は再び上昇してしまいます。

チケット発券(前払い)式コインパーキング

次に、チケット発券(前払い)式コインパーキングです。チケット発券式は、市街地や繁華街にはなく、主に郊外や田舎などに設置されています。通常のコインパーキングに比べると駐車機器が少なく、初期費用は安価に済むのが特徴です。よってチケット発券式は、利用料金を相場より安く提供できます。

チケット発券(前払い)式の仕組み

通常のコインパーキングは、出庫時に料金を支払う後払い式になりますが、チケット式は入庫時に料金を支払う先払い式になります。利用時は車室に入庫後、予め利用時間分の駐車チケットを購入します。購入したチケットを、ダッシュボードの外から見えるところに掲示することで、駐車完了です。

コインパーキングは無人ですが、不定期に巡回する管理人若しくはオーナーが、駐車チケットを確認することがあります。チケットを購入したが外から見えるところに掲示していない、購入した利用時間分以上駐車したなどの場合、不正駐車となるので利用時は要注意です。

チケット発券(前払い)式のメリット・デメリット

チケット発券(前払い)式のメリットは、先述でも紹介しましたが初期費用が安価で済むことです。また、ロック板がないので破損や故障の心配がなく、余計な修理費用等も掛かりません。したがって、メンテナンス費も一般的なコインパーキングよりも安価です。

最後に、ロック板がないことで駐車が苦手な人でも停めやすいこと、周辺相場より利用料金が安く設定されていることが多いので、総じて利用しやすいです。

デメリットは、車止めがないため不正駐車されやすいことです。敷地内は常に無人であるので、管理人の巡回がない時間内で入出庫すると不正駐車は発覚しません。つまり、利用者の良心を信じるしかありません。

ゲート式コインパーキング

次に、ゲート式のコインパーキングです。ゲート式は、大規模な商業施設、大型公園の駐車場、総合病院の駐車場など敷地が広く駐車台数が多いコインパーキングにて採用されています。ゲート式はコインパーキングの他に、定期利用者用の区画を設けたりするなど、月極駐車場と併用できるのも特徴です。

ゲート式の仕組み

ゲート式は、入庫時に打刻される駐車券の時間と、出庫時に精算機に投入した時間の間が、利用時間となります。入り口の看板に空車表示があれば、いつでも入庫できます。出庫時には駐車券を精算機に投入し、表示された利用料金分を支払うと駐車バーが上昇し、駐車場から出られます。

ゲート式のメリット・デメリット

ゲート式のメリットは、大規模な駐車場に導入できることです。車室1つずつにロック板などの設置は多額の費用が掛かってしまいます。ゲート式は、車室が多いほどコストパフォーマンスが良くなります。また、駐車場自体は平置き式と変わりがなく、敷地が比較的広いので駐車のしやすさもメリットです。

デメリットは、出庫時に駐車券の紛失や高額紙幣しかないなど、精算ができない状態であるとき、後続車に迷惑が掛かってしまうことです。大規模な駐車場であれば、出口に精算機が2台以上設置されていたり、事前精算機を設置するなどし、先述のようなトラブルや出口での精算待ち渋滞を防止しています。

フラップレス(ロックレス)方式コインパーキング

最後に、フラップレス(ロックレス)方式コインパーキングについてです。最近、コインパーキングにはロック板がないものが出始めてします。ロック板がないことで、利用者により使いやすい駐車場となっています。

フラップレス(ロックレス)方式の仕組み

フラップレス方式の仕組みは、基本ロック板があるコインパーキングと一緒ですが、違いは車室ごとにカメラが設置してあります。カメラにて、駐車車両を検知しナンバーを読み取ることで、不正駐車を防止しています。他にも敷地内には防犯カメラの設置もあり、より管理体制が強化されたコインパーキングになっています。

フラップレス(ロックレス)方式のメリット・デメリット

フラップレス(ロックレス)方式のメリットは、平置き駐車場と変わりがないので駐車しやすいことです。また、ロック板がないので乗降時につまずく心配もありません。またロック板がないことで、敷地内の掃除がしやすかったり、故障や破損などによる余計な修理費の負担や、車室自体が使えなくなることによる機会損失による減収もありません。

デメリットは、カメラで監視していますが車止めがない為、不正出庫が可能であることです。しかし、ナンバーを撮影しているのと敷地内の防犯カメラで、不正利用者の特定は容易となっています。万が一、ナンバー部分を隠して駐車しようとすると、センサーが異常信号を発します。その後に管理会社が急行し、現場確認などが行われます。

よって、料金の踏み倒し及び不正利用はできない仕組みとなっています。

コインパーキングで利用可能なサービス

ここでは、コインパーキングで利用可能なサービスについて紹介します。

①洗車

まずは、洗車ができるサービスです。主に都心部のコインパーキングに設置しているケースが多いです。都心部は洗車場が少ないので一定の需要があります。

尚、洗車サービスと言っても本格的な洗車場のような高圧ジェット水栓や、車内用の掃除機があるのではなく、ホースが付いた水栓のみと簡素なケースが多いようです。しかし、洗車が無料でできるサービスは、車保有者にはありがたいサービスです。

②サービス(割引)券

コインパーキングは、駅に近い繁華街や市街地に立地しており、周辺には店舗や病院など多くの施設があります。このような施設に来訪する時に、駐車場があると大変便利です。しかし、繁華街や市街地は建物が密集しており、店舗等が独自に駐車場を用意するのは難しいのです。

こんなときは、近くにあるコインパーキングと提携することができます。専用の駐車場ではないのですが、店舗利用者や病院通院者が提携駐車場を利用することで、駐車料金の割引ができます。これにより、店舗や病院は集客しやすくなり、利用者は来訪しやすくなります。

来訪者が提携駐車場を利用した場合、店舗側はコインパーキングのサービス券を渡します。駐車券を持参していれば利用時間分、駐車券がなければ予め決めた時間分のサービス券を渡します。尚、大型商業施設やデパートなどでは、○○○○円以上のお買い上げで○時間無料などのサービスをしている場合もあります。

コインパーキングを利用する際の注意点

コインパーキング利用時にも、注意点は多くあります。ここでは3つほど紹介しますが、他にも接触・事故トラブル、駐車機器への接触による破損、ロック板が下がったことを確認せずに出庫してしまった、などもあります。コインパーキング内では、慎重な運転操作や誤解・誤認がないように注意しないといけません。

①最大料金の誤認トラブル

まず、一番多いのが最大料金の誤認トラブルです。コインパーキングには、通常の加算料金の他に、最大料金が設定されています。最大料金とは、設定された時間内であれば最大料金以上には加算されないというルールです。

例えば、加算料金200円/1時間、最大料金24時間まで1000円のコインパーキングの場合です。このコインパーキングに、2時間の駐車すれば駐車料金は400円で、5時間の駐車なら1000円です。では、7時間駐車したらどうなるのか?通常なら1400円となるはずです。しかし、24時間以内の利用であれば最大料金1,000円であるので、このときの駐車料金は1,000円となります。

では、最大料金の誤認はどのように起きるかというと、最大料金が「繰り返し適用されるか否か」というのがポイントとなります。繰り返しがあるコインパーキングの場合、最初の24時間経過後も、次の24時間も最大料金適用となります。今回の例のコインパーキングの場合、48時間以内の駐車料金は2,000円です。

しかし、コインパーキングの中には「繰り返しの適用がない」ところがあります。この場合、最初の24時間には最大料金1,000円が適用ですが、次の24時間には通常料金が加算になります。よって、この繰り返しがないルールを知らずに停めてしまうと、とんでもない金額となってしまうのです。

このようなコインパーキング利用のルールは、料金看板の下に小さく記載があるのですが、利用時にいちいち確認する利用者は殆どいません。よって、最近では料金表示ところに「繰り返し適用があるか、ないか」の記載がある親切なコインパーキングもあります。

②お釣りが出ない仕組みの精算機

コインパーキングの精算機の中には、お釣りが出ない仕組みのものもあります。このような精算機の場合には、必ず注意書きがあるので料金投入前によく確認します。尚、コインパーキング内に自動販売機がある理由は、土地の有効活用という面と商品を購入することで細かいお金を作ることができるためで、お釣りが出ない精算機であれば設置は有効です。

③駐車券の紛失

最後に駐車券の紛失です。ゲート式のコインパーキングの場合、入庫時に駐車券が発券されます。この駐車券は、出庫時に必ず必要になります。しかし、この駐車券を紛失してしまったり、折り曲げるなどして精算機で読み取りができない場合、出庫することができません。

駐車券の紛失時は、コインパーキング会社のコールセンターに相談してみましょう。紛失時の対応は会社によりさまざまです。尚、コインパーキングの敷地内は24時間防犯カメラにて監視しており、駐車した時間の客観的証拠となっています。

オペレーターに自身の車両ナンバーと駐車時間を伝え、利用時間が確認できれば一度補償金等を支払うことになりますが、後日利用料金分を差し引いて返金対応してもらえます。しかし、駐車券の紛失をすると、コールセンターとの連絡で出庫に時間が掛かります。駐車券は絶対に紛失しないように注意します。

 

コインパーキング経営の仕組みと種類

コインパーキング経営の仕組みとして、自己管理方式、管理委託方式、一括借り上げ方式(サブリース)の3種類がよく用いられています。コインパーキングの経営を始めるときには、どの方式が良いかを比較して選ぶことが大切です。ここではコインパーキング経営の種類ごとに仕組みを解説します。

自己管理方式

自己管理方式とは、コインパーキングの管理業務をすべて自分でおこなう経営方法です。コインパーキングの駐車スペースの設計や料金システムの策定、利用規約の作成などから始まり、運営中の駐車場の整備やクレーム処理なども全部自分で対応します。定期的にコインパーキングに行って清掃をしたり、放置車両の確認をして対応したりすることも必要です。

自己管理方式によるコインパーキング経営は他の2つの方法に比べて管理負担が大きく、経営のノウハウも求められます。しかし、管理コストを削減できるので収益率を上げられる可能性があるのがメリットです。
 

管理委託方式

管理委託方式とは、コインパーキングの管理業務の一部またはすべてを専門の管理会社に委託する経営方法です。管理委託方式では管理会社と業務委託契約をして、委託料を支払う代わりに業務を代行してもらう仕組みになっています。管理コストが高くなりますが、コインパーキング経営の負担を減らせることがメリットです。

管理委託方式では一元管理を委託することも、業務内容を指定して委託することも可能です。駐車場の清掃や自動精算機からの集金といった現場で対応が必要な管理業務だけ委託したり、クレーム対応を任せたりするなど、負担の大きい業務だけ委託して経営する方法もあります。全面的に管理委託をして最低限の経営負担でコインパーキングを運営することもできます。
 

一括借り上げ方式(サブリース)

一括借り上げ方式とは、コインパーキングの運営会社に土地を貸す仕組みの経営方法です。一括借り上げ方式では実質的には運営会社がコインパーキングの経営をします。運営会社がコインパーキングの設計や料金体系などを整えて、管理も経営もすべておこなう仕組みです。土地を貸してコインパーキングとして利用できるようにする代わりに、賃料を対価として受け取る経営方法です。

一括借り上げ方式はコインパーキングの経営でよく用いられている仕組みです。運営会社がコインパーキングに必要な設備の設置も担当するので、初期費用ゼロでも始められるからです。一括借り上げ方式は契約が満了した時点で原状回復をして土地を返してもらえるため、将来的に土地を別の目的で使いたいと思っているときにも適しています。

また、一括借り上げ方式はコインパーキングの利用者数や利用時間によらずに一定の賃料収入を得られるのが特徴です。コインパーキングの経営を始めても、あまり利用してもらえなくて収入にならないこともあります。利用者を増やすためのマーケティングに取り組まなければならない場合もあります。一括借り上げ方式なら定額の収入が確保されるので安心です。
 

コインパーキング経営のメリット

コインパーキング経営は土地活用におすすめの方法です。ここではコインパーキング経営をするメリットを紹介します。
 

初期投資が少なくて済む

コインパーキングは初期投資の負担を抑えられる土地活用方法です。土地にマンションやアパート、オフィスビルなどを建設するのに比べると費用がかかりません。一括借り上げ方式でコインパーキング経営をすれば、初期費用をかけずに土地活用を始めることもできます。

立体駐車場を建設する場合には初期費用の負担が大きくなるのは確かです。しかし、青空駐車場でもコインパーキング経営は可能なので、自己資金の状況に合わせた駐車場を設置して経営できます。

 

経営開始までの期間が短い

コインパーキングは経営を始めるまでにあまり期間がかかりません。更地の土地をそのままコインパーキングにして経営することもできます。コインパーキングではロック板やゲート、自動精算機などを設置したり、コンクリートを敷いたりするのが一般的です。このような工事もマンションの建設などに比べると短期間でできます。

コインパーキングの工事にかかる期間は規模や設備によって違いがありますが、専門業者に依頼すれば1週間程度で完成するのが一般的です。マンション建設のように数ヶ月もかかることはありません。コインパーキング経営は土地活用を速やかに始めたいときに適している方法です。

撤退しやすい

コインパーキング経営は撤退しやすいメリットがあります。建物を建設せずに平面駐車場として経営すれば、撤退するときに撤去しなければならない造作があまりありません。ロック板や自動精算機といった撤去しやすい設備ばかりなので気軽にやめられます。

コインパーキングを自己管理方式で経営すると負担が大きいと感じでやめたくなるときがあるでしょう。土地の立地が悪くて利益が上がらなかった場合にも、すぐに他の土地活用に切り替えられます。
 

他の用途に転用できる

コインパーキングは転用して使えるメリットがあります。コインパーキングの需要がない地域で撤退したいと思ったときにも、月極駐車場にしたらすぐに契約者が見つかる場合があります。駐車場として使えるようにコンクリートを敷いてラインを引いてあれば、少し仕様を変更するだけで月極駐車場にすることが可能です。また、コンクリートを敷いたことを生かして、貸しコンテナや貸倉庫などを設置して経営する選択肢もあります。

立地によっては収益力が高い

土地の立地が良ければコインパーキング経営は安定した収益を得られます。駅前や商店街などの駐車場の一時利用が多いエリアの場合には集客力があります。イベントホールやアミューズメント施設が近くにある場合にも収益力が高くなるのでコインパーキング経営にうってつけです。

コインパーキングはニーズがあるエリアでは相場が高くなっています。時間単価を上げても満車にできる立地なら、コインパーキング経営によって大きな収入を得られる可能性があります。

 

特殊な土地も使いやすい

コインパーキング経営は他の用途では使いづらい土地でも有効活用できる可能性があるのがメリットです。狭小地や変形地で家を建てるのが難しい土地でも、車を1台駐車できるスペースがあればコインパーキングを経営できます。家を建てて余ってしまった土地をコインパーキングにして経営することも可能です。特殊な広さや形状でも問題がないので、使い道で困っている土地を有効活用できます。

 

一括借り上げ方式で経営できる

コインパーキングは一括借り上げ方式で土地を活用できます。土地活用によって賃貸経営をするときには、うまく利益を上げられる経営ができるか、駐車場の管理を適切におこなえるかが不安になりがちです。しかし、コインパーキング経営なら一括借り上げ方式を選べるので、経営や駐車場についての知識があまりない人でも簡単に土地活用を始められます。

管理委託方式でも管理負担を軽減して経営ができます。土地活用では管理をする手間が大きいことに不安があるという人も、コインパーキングなら始めやすいのでおすすめです。
 

儲けるための注意ポイント一覧


コインパーキング経営をするなら、誰でも儲けたいと思うのは当然です。ここでは、コインパーキングの経営で儲けるための注意ポイントを解説します。

①立地を考慮する


まずは立地です。コインパーキングで儲けるには立地の選定が重要です。コインパーキングは、一時的な駐車需要が狙える立地が向いています。駅近くの繁華街、市街地、病院や市役所などの傍などです。これらの立地であれば、一時利用者が一定数見込めるので稼働率が安定し儲かるのです。

②検討地周辺の利用状況を調べる

次に、コインパーキングを設置する予定地周辺の利用状況を調べることです。仮に、稼働率が高いコインパーキングが多ければ、潜在的な需要が見込める立地になります。反対に、コインパーキングが多く稼働率が低ければ、需要を超えた飽和状態であるので、新規オープンは望ましくありません。
 

③競合の存在を把握する

コインパーキングの運営は、周辺状況に大きく左右されます。コインパーキング設置前に周辺の競合調査を行いますが、運営開始後にも競合の調査を継続的に行う必要があります。理由は、競合が突如値下げしたり、新規オープンがあったりすると稼働率に影響します。

よって、競合の存在と競合の出方については常に把握する必要があります。

④委託時は契約内容を確認する


管理委託契約時は、契約内容をよく確認します。委託する業務の範囲、トラブル発生時の対応範囲など細かく記載されています。管理会社の言いなりで契約とならぬよう、また契約内容を把握せずにいると、後々トラブルに発展することもあります。

⑤固定資産税の支払いを認識しておく

宅地から駐車場に転用すると、固定資産税等の支払いが約6倍になります。これは、宅地による減免措置がなくなるためです。したがって、宅地があったときの固定資産税とは金額が異なることを認識しておく必要があります。
 

コインパーキングの仕組みを理解してから経営を始めよう!


コインパーキング経営は始めやすい土地活用方法です。コインパーキングの仕組みと、一般的な経営方法の違いを理解しれ選べばきっと良い形で経営できます。初期投資が少なく、好立地の土地なら収益が安定しやすいのがコインパーキング経営のメリットです。土地環境に合わせて適切な仕組みを取り入れてコインパーキング経営を始めましょう。


※本記事は可能な限り正確な情報を元に制作しておりますが、その内容の正確性や安全性を保証するものではありません。引用元・参照元によっては削除される可能性があることを予めご了承ください。また、実際の土地活用についてや、税金・相続等に関しては専門家にご相談されることをおすすめいたします。

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